足の臭いとは
靴を脱いだ時に特に感じる足の臭いは嫌なものです。特に訪問先で靴を脱がなければならない時などは非常にまずい事態にもなります。
この足の臭いは汗が原因となっています。汗が出る汗腺のことをエクリン腺とも呼び、人間の身体には全体に230万個もあるといわれ、エクリン腺がない部位は、唇、外耳道、爪床などほんの僅かです。
エクリン腺は毛穴と混同して考えている人もいますが、独立しているもので、皮膚表面から比較的浅い層に位置しています。特に多いのは手のひらや足の裏で、「手に汗握る」という比喩をよく使いますが、こうしたことが理由にもなっているのでしょう。
汗自体は主に暑い時に体温を下げるもので人間の重要な調節機能のひとつとして欠かせません。手のひらの発汗は滑り止めの役割をもっていると考えられています。汗の成分は99％が水で、残りの１％が塩分、尿素、アンモニア、ミネラルということで、実は汗自体には臭いが殆ど無いのです。
その証拠に手のひらが汗で臭うということなど聞いたことがないはずです。ところが足の臭いは実際しっかり存在しているわけで、これは普段靴を履いており、更に靴下まで履いていますから、足の汗は蒸発しにくく、常に湿気の多い状態になっているからで、そのため、靴の中には雑菌が増殖しやすく、これが汗を分解して臭いを発生させているのです。